過失について

交通事故を起こしたことがある方なら「過失」という言葉を聴いたことがあると思います。しかし、わからないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?ここでは少し、「過失」等についてご紹介いたします。

過失とは?

一般的には自動車の運転者の不注意のことを表します。不注意は自動車に限ったことではありません、自転車、歩行者など交通弱者にも過失が存在する場合もあります。

過失割合、過失相殺とは?

「過失割合」とは、言葉のとおり、交通事故が起きた原因を双方の割合で数値化したものをいいます。また、「過失相殺」とは事故が起きた原因について両方に過失(不注意)がある場合、加害者と被害者が公平に分担するために、加害者の損害賠償額から被害者の過失に相当する割合を減額することです。このように、損害の負担を公平に扱うように設定されています。しかし、「過失相殺」といっても、交通事故の状況は千差万別なので、判断基準がとても難しい問題です。
そこで、交通事故をある程度、判り易くする必要性があることから、過去の判例を基に過失相殺(修正)を行います。

過失割合は誰が決めるの?

過失割合は、警察ではなく、保険会社(共済)で調査し、過去の事例および裁判の判例に基づき過失割合を決めます。

物損事故と人身事故の過失は同様に扱われるのか?

どうしても物損事故示談が早く処理されるため、基本的には物損過失割合を人身事故でも適用しますが、新たに事故の事実が変更された場合は、修正(過失相殺)を行います。